高血圧は放置すると合併症を起こす危険性がある

高血圧はガンや難病などと比べると非常に診断しやすい病気です。血圧の高い状態が続けば高血圧なので、まず誤診する医師はいないでしょう。
しかし自覚症状がないために、健康診断などで血圧を測らないと気がつきません。
高血圧になると頭が痛くなったりめまいがするのではないのか、と思っている人も時々いますが、このような状態になるのは、高血圧の状態が長く続いた場合や高血圧による合併症の症状です。
健康診断などで血圧が高いことが判っても、多くの場合はすぐに降圧剤を使うことはありません。
一時的に血圧が高いだけのこともあるからです。また、医師や看護師の顔を見ると高くなるという白衣高血圧の場合もあるからです。

まずは生活習慣を見直します。塩分の多い物を控えて、太り過ぎの人は減量しましょう。運動も大切です。
血圧計がある人は、家庭での血圧を測定することが勧められます。朝起きて排尿後に1回、就寝前に1回の合計2回、血圧を測ってその数値を記録すると良いでしょう。
生活習慣の見直しを行っても、血圧の高い状態が続く場合に降圧薬が処方されます。
血圧の数値によっては1種類だけではなく2種類の降圧薬を飲むこともあります。
これは、1種類の降圧薬の量を多くするよりも、違う種類にして2種類にすることにより、副作用を分散させることで、副作用を出にくくしています。
高血圧患者さんの約3分の2の人は、2種類以上の降圧薬を飲んでいます。
2種類も飲まなくてはいけないのは、重症なのだなどと心配したり、薬ばかり出すヤブ医者だなどと疑う必要はないので、安心して飲んでください。

高血圧で一番怖いのは、放置して合併症を招くことです。高血圧そのものが怖いと言うよりも、合併症が怖いです。
合併症には、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血、くも膜下出血があげられます。その他、高血圧性の腎障害なども見られます。
高血圧になりやすい生活習慣は糖尿病や脂質異常症なども招きやすいです。
高血圧に糖尿病や脂質異常症など2つ3つの疾患を併発すると、心筋梗塞や脳梗塞になるリスクが数倍から16倍ほどに上がります。

サイレントキラーと呼ばれている理由

高血圧がサイレントキラーと呼ばれるのは、高血圧自体には自覚症状がないことが大きな理由です。
自覚症状がないからと言って放置すると、血管はどんどん硬くなって動脈硬化を進行させます。
動脈硬化が進行すると、血管が破れたり詰まったりしやすくなります。
心臓の血管が詰まると心筋梗塞、脳の血管が詰まると脳梗塞、腎臓の血管が詰まると、腎障害を起こします。脳の血管が破れると、脳出血やくも膜下出血です。

これらの疾患はいずれも命に関わるリスクの高い疾患です。
自覚症状はないけど放置するとこれらの合併症を起こすことがあるのが高血圧です。それゆえに、サイレントキラーと呼ばれています。
これらの合併症は、脳出血やくも膜下出血では突然激しい頭痛に襲われ意識を失うと言うのが典型的な症状です。
しかし、症状が出てから慌てるのではなく、症状が出る前に対処することが大切です。

血管が詰まると言うのは、血管壁にコレステロールがこびりついた状態です。
血液の通り道が狭くなるので、少しでもたくさんの血液を流そうと、血管を強く押します。そのため、血圧が上昇します。
丁度、ゴミの溜まったホースで水を撒く時と同じです。ゴミの溜まったホースでは、ホースのチューブを強く押さないと、水が出にくいでしょう。
強くチューブを押さないとダメだというのは、チューブの中にゴミが溜まっているサインです。
また、固く古くなったチューブを強く押さえたり水を一気にたくさん流すと破けるのと同様で、血管も硬くなると破けやすくなります。
血圧が高いと言うのは沢山の血液を流さないとダメな状態になっている、血管を強く押さえないと血液が流れにくくなっていると言う証拠です。

高血圧は、心筋梗塞や脳梗塞や腎障害の警告サインが出ていると言えます。生活習慣を見直して、きちんと服薬して血圧をコントロールしましょう。
血管も同様で、血圧が高いと言うのは血管内にコレステロールが溜まっているサインです。