血圧の上下の差が大きいのは危険

血圧測定が大切だということは多くの人が考えることですが、その場合はただ測定値を見るだけでなく、血圧の上下の差に注意することが大切です。
上の血圧は心臓が収縮し、血液が送り出されて血管に高い圧力がかかるときのもので、収縮期血圧と呼ばれています。
これに対して、下の血圧は心臓が血液を送り出した後に一旦拡張し、血液を吸い込むときのもので、拡張期血圧と言われています。

血圧の適正値は年代によって異なりますが、一般的には上が129mmHg、下が84mmHgとなっており、どちらの場合も、この範囲を超えた場合は正常値と言えなくなるので、注意することが必要です。
そして、測定した場合は上下の差がその人の血管の状態の指標になることができます。
血圧の上下の差は脈圧と言われますが、これは心臓に近い場所にある太い動脈の状態をチェックできるもので、収縮期血圧と拡張期血圧の差が60mmHg以上あるような場合は、動脈硬化のおそれがあると考えられます。
なお、太い血管だけでなく細い血管の動脈硬化の可能性を調べたいときは、平均血圧が指標になります。
この場合は収縮期血圧から拡張期血圧を引いた数値を3で割り、これに拡張期血圧を足したものが90以上の場合には、この太さの血管の動脈硬化の可能性があると言うことができます。

以上のように、血圧を測る場合は収縮期血圧と拡張期血圧の数値をしっかりとチェックすると同時に、この2つの差である脈圧を常に確認することが大切であり、それによって早い時期に動脈硬化を発見することができるというメリットがあります。
そして、自分の血圧の指標を知っておけば、変化を見逃す可能性が減るので、これをしっかりと把握しておくことが大切と言えます。
また、血圧は高齢になるほど正常値の範囲から外れることが多く、しかも、高血圧は初期には分かりにくい病気なので、その年代では特に体調が悪くなくても、日常的に測定を行うようにすることが必要です。

起床時と就寝時の血圧の違い

血圧は1日の中で変化するもので、食事や運動、気温などによって同じ人でも数値が違ってきます。
また、朝から徐々に上昇するので、血圧の適正値をしっかりと把握するには、特に起床時と夕飯前や就寝時などに測定を行うことが大切です。
一般的に血圧は日中には高くなり、夜には下降して睡眠中はさらに低くなります。
血圧は自律神経と関係があるので、交感神経が活発になる日中に上昇し、副交感神経が活発になる夜間に下降すると考えられます。

そして、特に早朝時の血圧が適正値より高い場合は脳卒中、心筋梗塞などが発症するリスクが高いので気をつける必要があります。
このように血圧は、毎日決まった時間に測ることが大切ですが、起床時の場合には排尿の後、朝食の前に測るようにして、夕飯前や就寝時の場合は入浴直後を避けるようにする必要があります。
また、降圧剤などの薬を飲んでいるときはその影響が出ないように、薬を飲む前に測るようにすることも大切です。
血圧を測る場合はただ習慣的に測るのではなく、そのときどきで正確な数値が得られるように心がけることが重要になってきます。

以上のように血圧の測定を行う場合は、毎日決まった時間にしっかりと測定することをお勧めします。
そして、それによって、高血圧という非常に怖い病気を早期に発見する可能性が高くなると言えます。
ただ、その場合は測定を行うというだけでなく、この病気を予防するために普段の生活でもいろいろと考えてみることが大切です。
例えば、適度な運動や塩を少な目にしたバランスの良い食生活、血液をサラサラにするというDHA、EPAなどを多く含む青魚やそのサプリメントなどを摂るようにしてみることも役に立つ可能性が高いでしょう。