若い年代も高血圧になる

高血圧は日本人に多い病気で、中高年の病気と考えられていたこともあるのですが、最近では若い世代の高血圧である若年性高血圧が問題になっています。
実際のところ、高血圧は若年層でもかかる可能性があり、これが発症した場合は動脈硬化を引き起こす場合があるので、十分に注意することが必要です。

高血圧には、原因がはっきりしない本態性高血圧と原因が分かる二次性高血圧の2種類があり、一般的には圧倒的に前者が多いのですが、若年性高血圧の場合には後者も多いと考えられます。
この場合の原因としてはホルモンバランスの乱れや肝臓や腎臓の病気、そして血管の病気などが挙げられます。また、この他では鎮痛消炎剤や経口避妊薬などの薬剤が原因になる場合もあります。

なお、このような原因の中には成長期ゆえの一時的な調子の悪さによるもので、成長と共に自然に改善されるものもありますが、少しでも調子の悪さを感じる場合は早めに病院へ行って診てもらった方が良いでしょう。
若年性高血圧では初期の場合は気づきにくいと言われていますが、初期でも頭痛、めまい、耳鳴りなどを感じることがあります。
また、病気が進むと動悸や呼吸困難、しびれなどが出やすくなり、そこまでの状態になったときは動脈硬化が起きている可能性があります。
動脈硬化は放置しておくと心筋梗塞などの怖い病気を引き起こす可能性があるので、予防に努めると同時に、かかった場合はできるだけ早期に発見するように心がけることが大切です。
そしてそのためには、血圧計を用意して毎日血圧を測るようにすると良いでしょう。
なお、この場合は朝と夜では血圧の値が違うものになるはずなので、起床時と就寝前のように朝と夜の決まった時間に血圧をきちんと図っておくことをお勧めします。

そして、この場合には最高(収縮期)血圧だけでなく、最低(拡張期)血圧の値もしっかりとチェックする必要があります。
後者だけが正常値より高い場合は拡張期高血圧症と呼ばれ、これを放置すると慢性的な高血圧になってしまう可能性があるので、注意が必要です。

生活習慣が乱れていることから高血圧になる

若年性高血圧の中の本態性高血圧の場合に考えられる原因としては、不規則な生活、偏った食生活、睡眠不足などが挙げられます。
このような生活内容を続けていると、ホルモンバランスが乱れ高血圧を引き起こす可能性が出てくるので、生活習慣の改善が非常に重要になります。
また、この他ではアルコールや脂肪分、塩分などの過剰摂取もこの病気の原因になると考えられます。
さらに、喫煙はタバコに含まれるニコチンが交感神経を刺激することで血圧が上がるので、タバコを吸わないことも大切です。
また、ストレスも自律神経に関わっていて、これが増えると交感神経が活性化され、アドレナリンが大量に分泌されるようになり、その結果血液の量が増えることによって血圧が上昇すると考えられます。
そして、運動不足の場合は肥満になりやすく、肥満になると血液の量が増えるために、これを心臓が送り出す際に血管の圧力が高まって高血圧になる可能性が出てきます。

以上のように、生活習慣の乱れや高血圧を引き起こす可能性のある飲食物を避けることが、この病気の予防として大切であると言えますが、その中でも特に食事に気をつけるようにすることをお勧めします。
この場合は食事を規則正しく摂るようにすると同時に、塩分を控えめにして脂質や糖質も制限することが大切です。
脂質の場合には高脂血症、糖質の場合には糖尿病などを引き起こす可能性があるので、その意味でもこれらの摂取には気をつけた方が良いでしょう。

また、禁煙したりアルコールの過剰摂取を控えることも効果がありますが、それと同時にたんぱく質やカリウム、食物繊維など、高血圧予防に役立つと考えられるような栄養素を食事でしっかりと摂るようにすることも大切です。
以上のように若年性高血圧では、普段から生活習慣を改善し、高血圧を防ぐような食生活を心掛けることをお勧めします。