肥満の人のほとんどが高血圧

肥満の人が正常体重者に比べて、血圧が高めであるという事は本当です。
ただし肥満の人は必ず高血圧になるという断言は出来ませんが、その確率は非常に高いとされています。
実際に標準体重の人と比べると高血圧の発症率は3倍にもなるという事は、医療従事者の間では周知の事実です。

肥満と言えば、体重増加や血糖値の数値、そして糖尿病などの心配をする事が多いですが、実際には肥満によって血圧が高くなる高血圧こそ気にするべき状態であるとも言えます。
乱れた食生活やストレスによってカロリー過多となり、体脂肪が増加し体重が増えてしまうのが肥満ですが、肥満の人の多くは濃い味付けを好む傾向があります。
濃い塩分の食事と共に大量の水分を摂る事によって身体はむくみやすくなり、体内のナトリウム濃度が上がります。

また肥満になる事で高血糖を下げるためにインスリンが過剰分泌し、腎尿細管においてナトリウムの再吸収が高まり血液中のナトリウムがさらに増加します。
その結果、その濃度を薄めようと水分が血管内に流動する事により、血液の全体量が増加する事で血圧が上昇してしまいます。
つまり肥満は正常ではない食生活による弊害であり、その結果高血糖や高血圧などの不具合を引き起こす存在という訳です。
ただ血圧が高いだけだと思っていたら大間違いであり、高血圧は血管内を圧迫している状態のため、その他の様々な疾患を起こさせる可能性が非常に高いです。

肥満の人はカロリー過多や脂質過多によって血糖値が高くなる事が多く、糖尿病などを心配される事が一般的かもしれませんが、実際は糖尿病だけではなく高血圧による合併症も非常に多いです。
そのため、高血圧によって引き起こされた疾患の治療が簡単に進まない場合もあり、単に血圧の問題だと割り切れないものでもあります。
特に年齢が低い世代では肥満状態であっても血圧は正常という場合もありますが、年齢を重ねる事で、突然に高血圧に変換する場合があります。
それは若さによる体の機能で何とか耐えていたものが、老化によって限度を超えてしまい、耐えられなくなるという結果を招くという事です。

暴飲暴食は色々な病を引き起こす

肥満男性日常生活において過食やアルコールの過剰摂取を続ける事で肥満となり高血圧状態になると、芋づる式に次々と新たな疾患を発症します。
塩分の過剰摂取により高血圧となり、過食によって大量に分泌されたインスリンのため交感神経が刺激されます。
それによって血液中に末梢神経を収縮させるホルモンが分泌される事でさらに血圧が上がります。

更には肥満によって肥大してしまった脂肪細胞の働きによって生理活動物質が分泌され、これが血管を収縮し血圧上昇を引き起こします。
このように様々な理由で上昇した血圧は、腎機能に影響を及ぼし、心疾患や脳出血に脳梗塞などを発症させます。
血液は全身に巡っていますので、身体中に影響が出ることは免れません。
多くの疾患の原因のキッカケとなるのが血管だと言われている事からも、正常な血管を保つ事がいかに大切かが理解出来ます。そのような意味からも、高血圧の問題は、身体全体に関わる注意すべき状態でもあります。

高血圧状態になってしまった場合は、血圧の管理をしながら利尿剤などの薬を利用して安定を保っていきますが、中にはこれらの治療薬がうまく効かない治療抵抗性高血圧なるものが存在しています。
この場合は治療薬が役に立たず血圧の管理が難しくなるため、厄介な状態とも言えます。
この治療抵抗性高血圧は肥満患者にも多いとされており、回復を図るには肥満解消を念頭に置かなければなりません。
糖質やアルコール、そして脂質のカロリー過多による高血糖、高塩分により血管が圧迫される高血圧、これらは医師による指導のみならず自己管理が重要にもなるため、患者自身の意識改革が必要になります。
乱れた食生活を見直し、体内の血管やホルモン分泌を正常化し、体内の様々な機能を正しく動かす事が健康への道となります。
身体に不具合が出てないからと過信せず、悪化する前に正しく健康管理を行う事が重要となります。