日本人は高血圧になりやすい

高血圧は日本人に多い病気と言われていますが、平成26年に厚生労働省が発表した高血圧の総患者数は1010万800人となっています。
日本では成人の3人に1人が高血圧にかかっており、また、日本人の死因の2位となっている心臓病や3位の脳卒中は高血圧との因果関係があると考えられます。
そのため、これらを減らすためには高血圧の予防や改善を行うことが必要になってきます。

また、現在では高血圧は日本だけでなく、世界的に患者の多い病気となり、世界一多い死亡原因とされています。
さらに、日本では成人の高血圧の割合は43,9%で世界のランキングでは39位ですが、ランキング世界一のエストニアでは54.1%となっています。
WHOによれば、25才以上の高血圧患者は2008年に世界で10億人以上になったということで、WHOではこの病気の早期予防を推奨しています。

このように国際的にも大変な病気である高血圧には、原因がはっきりしない本能性高血圧と、他の疾患などが原因となっている二次性高血圧の2種類があります。
そして前者の場合に、特に大きな原因になると考えられるのが塩分を摂り過ぎることです。

塩分を多く摂ると、体が血液中の塩分の濃度を上げないために水分で薄めようとして、この結果、体内の水分と血液の量が増えてしまい、血管壁に圧力がかかって血圧が上昇することになります。
このため、塩分を控えることが高血圧の予防につながると考えられます。
なお、日本の場合には塩分摂取量が1日平均で約12gと言われ、欧米の8~10gに比べて多くなっています。
そして、2015年から日本で推奨される1日の塩分摂取量は男性で8g未満、女性で7g未満ということになり、死因リスクを高め、心臓病や脳の病気との因果関係が考えられる高血圧の予防として塩分を減らすことが重視されています。
このため、高血圧を予防したり改善したりする場合には、毎日の食事内容をしっかりと考えることが大切になります。

塩分摂取量が多い県はどこか

国際的な病気になっている高血圧には、塩分が関係している場合が多いのですが、日本で塩分摂取量が特に多い県として青森県や茨城県などが挙げられます。
そして、青森県の場合は塩分を多く摂る上に、雪が多く寒い地域なので、冬には屋外での運動量が不足したり、その寒さが血管を収縮させ、それによって血圧が上昇するということも起こり、高血圧になる人が多いと考えられます。
また、茨城県でも高血圧と関係がある脳卒中や心筋梗塞で亡くなる人が多いと言われています。
このように塩分の摂取量が多い地域では、味噌や醤油をたくさん使った料理を食べることが多いようです。
そして、他の地域でも、一般的に和食の場合には栄養のバランスも良く、低カロリーで脂肪分も少ないので体に良いとされていますが、塩分が多くなりやすいということは注意すべき点と言えます。

このため、塩分を減らすには食事を摂る際に良く考える必要があり、味噌などの塩分の多い食材を避けたり、醤油の代わりにレモンや胡椒を使ったり、味の濃い外食や加工食品を避けるなど、工夫することが必要です。
また、腎臓から余分な塩分を排出させるというカリウムなどのミネラルを多く含むような食品を摂ることも大切です。

なお、このように食事で塩分を減らすようにすることは重要ですが、薄味に慣れるようにすると同時に栄養のバランスの良い食事を規則正しく摂るようにすることも必要です。
高血圧は死因リスクを高める怖い病気でもあるので、塩分摂取量を考えながら食事をすることをお勧めします。
そして、塩分が少ないメニューについて知りたい場合は、インターネットなどでメニューを調べたり、病院で医師に相談してみるようにすると良いでしょう。